シャキシャキとした食感と爽やかな風味が魅力のアスパラガス。しかし、「茹でると硬すぎたり、柔らかすぎたりする」「筋が残って美味しく食べられない」という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。実はアスパラガスは下ごしらえと茹で方のちょっとしたコツで、プロ級の仕上がりになるんです!この記事では、誰でも簡単にできるアスパラガスの下ごしらえから、完璧な茹で方、さらには美味しいアレンジレシピまで徹底解説します。
アスパラガスをおいしく茹でるための下ごしらえ
アスパラガスを美味しく茹でるには、まずは適切な下ごしらえが重要です。下ごしらえを怠ると筋が残ったり、火の通りにムラができたりして失敗の原因になります。
固い部分をカットして食べやすく!
アスパラガスは部位によって固さが異なります。まずは固い部分を取り除きましょう。茎の下の方を両手で持ってしならせると、ポキンと折れるところがあります(だいたい根元から4~5cm)。これより下は繊維が固いので取り除きます。
このように根元の固い部分をカットすることで、全体がムラなく均一に火が通り、食べやすいアススパラガスに仕上がります。
皮むきで食感アップ!
一般的なものより茎が太い場合は、根元側の皮をピーラーで薄くむくことで、全体の固さを均一に茹でやすくなります。根元から5cm程度の部分の皮をピーラーでむくと、口当たりがよくなり、火の通りも均一になります。
アスパラをまな板の上に置いてピーラーを使うと、固定されて皮がむきやすくなるのでおすすめです。
はかまは必要に応じて取り除く
アスパラガスの先端にある三角形の「はかま」は、食べることはできますが、食感や見栄えが気になる場合は取り除きましょう。包丁の刃を三角形の先の部分に引っかけ、はがすようにするときれいに取れます。はかまを取ることで苦味を感じにくくなり、より美味しく食べられます。
プロ級!アスパラガスの基本の茹で方
アスパラガスを茹でる際は、穂先と茎の火の通りを均一にすることがポイントです。以下、基本の茹で方を詳しく解説します。
アスパラを丸ごと茹でる方法
サラダやベーコン巻きなどにアスパラを使用する場合は、切らずに茹でるのがおすすめです。アスパラガスは切ってから茹でると、切り口から栄養がお湯に流れてしまうため、切らずに茹でた方が良いでしょう。
用意するもの
- アススパラガスが入る大きさの鍋またはフライパン
- 水
- 塩(水1Lに対して小さじ1/2程度)
手順
- 鍋またはフライパンに水を入れて沸騰させます
- 沸騰したお湯に塩を入れます。塩は下味をつける役割と、アスパラの色を鮮やかにする効果があります
- アスパラガスの軸から先に入れるのが鉄則です。穂先を持ち、茎の根元から先に鍋に入れて20~30秒ほど茹でます
- その後、アスパラ全体をお湯に入れて茹でます
最適な茹で時間とは?
茹で時間は、アスパラガスの太さによって異なります。
- 細いアスパラ(直径8mm程度):1分10秒~1分30秒
- 一般的なアスパラ(直径12mm程度):1分30秒~2分
- 太いアスパラ(直径15mm以上):2分~2分10秒
茹で上がりの確認方法は、アスパラガスを菜箸で持ち上げたときにフニャッとならず、真っ直ぐの状態をキープできるかどうかです。また、根元から5~6cmの部分に竹串を刺し、スッと通ればOKです。
ポイント
アスパラガスは余熱でも火が通りやすいので、少し固めに茹でることで食感よく仕上がります。強めのシャキシャキ感が欲しい場合は、竹串が少し引っかかるくらいを目安にしましょう。
色よく仕上げるテクニック
茹で上がったアスパラガスは、余熱で火が通りすぎないよう、すぐに氷水に取りましょう。サラダや汁物など青みを生かした料理に仕上げたい時は、水にさらすことで彩り良く仕上がります。
ただし、氷水に長時間入れたままにしておくと水っぽくなってしまうため、粗熱が取れたらすぐに取り出すことが、アスパラガスのシャキシャキ食感を損なわないポイントです。
ザルに上げる際は、ザルの直径よりも小さなサイズのバットやボウルの上に置いて、ザルの下に空気が流れる隙間を作ることで粗熱が取れやすくなります。このとき塩をふっておくと、日持ちがよくなります。
【時短技】電子レンジでアスパラを簡単調理!
忙しい時や少量だけ調理したい時は、電子レンジを使うと便利です。
電子レンジでの調理方法
- アスパラガスをあらかじめ調理するサイズに切ります
- 水に濡らして耐熱容器に入れます
- ラップをかけて1~2分加熱します
1、2本だけ茹でたい時は、この方法が特に手軽です。また、アスパラガスに水をかけてからラップで包み、500Wの電子レンジで1~2分加熱する方法もあります。余熱で火が通りやすいので、加熱時間の調整がポイントです。
【絶品】アスパラガスの簡単アレンジレシピ
茹でたアスパラガスは様々な料理に活用できます。ここでは人気の簡単レシピをいくつかご紹介します。
バター醤油炒めの作り方
材料(1~2人分)
- アスパラガス 15本前後
- バター 15g(5gと10gに分けておく)
- サラダ油 適量
- 黒こしょう 少々
- 醤油 おつまみなら大さじ1.5、おかずなら大さじ2
作り方
- アスパラガスは3等分に切っておきます
- フライパンにバター5gとサラダ油をしき、火をかけて湯気が軽く出てきたら、中火でアスパラガスを炒め、黒こしょうをかけます
- アスパラガスに軽く火が通ったら、醤油をかけて、バター10gを加えてからまるように混ぜます
- アスパラガスがお好みの固さになったら、皿に盛って完成です
人気のベーコン巻き
アスパラガスをベーコンで巻いた一品は、おつまみやおかずとして大人気です。シンプルな調理法ながら、ベーコンの塩気とアスパラの風味が絶妙にマッチします。
茹でたアスパラガスにベーコンを巻き、フライパンで焼くだけで完成する手軽さも魅力です。さらに、オイスターソースを絡めたり、バターしょうゆで味付けしたりすることで、バリエーション豊かに楽しめます。
その他のおすすめレシピ
- アスパラのごま和え:茹でたアスパラをごまだれで和えるだけの簡単な一品です
- アスパラと春キャベツのトマトパスタ:春の食材を使った爽やかなパスタ料理です
- じゃがいもとアスパラのツナマヨ炒め:家庭にある食材で簡単に作れる栄養満点のおかずです
- アスパラの肉巻き:豚肉やベーコンでアスパラを巻いた、ボリューム満点の一品です
- アスパラ混ぜご飯:電子レンジで簡単に作れる、アスパラの食感が楽しいご飯です
まとめ:アスパラガスの茹で方を極めよう!
アスパラガスを美味しく茹でるためのポイントをおさらいしましょう。
- 下ごしらえが重要:固い根元をカットし、必要に応じて皮をむくことで均一に火が通ります
- 茹で方は時間差が鉄則:先に軸を入れ、その後全体を茹でることで均一な食感に仕上がります
- 茹で時間を守る:太さに合わせて1分30秒~2分程度が目安です
- 冷水で締める:茹で上がったらすぐに冷水に入れ、粗熱が取れたら取り出します
- 電子レンジも活用:少量なら電子レンジでも簡単に調理できます
アスパラガスの茹で方を極めれば、サラダからおかず、パスタまで様々な料理を楽しむことができます。ぜひこのコツを活かして、ご家庭でもプロ級のアスパラガス料理を楽しんでください。季節の恵みを美味しくいただきましょう!
参考情報:
- カゴメ「アスパラ茹で方&下ごしらえ!美味しさの決め手は皮むきと入れ方」
アスパラ茹で方&下ごしらえ!美味しさの決め手は皮むきと入れ方アスパラガスは、サラダや炒め料理などに活躍する春野菜。食感よく仕上げるおいしい茹で方のコツをご紹介します。 - 楽天レシピ「簡単おいしい!アスパラガスのバター醤油炒め」
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アスパラの茹で時間はどれくらい?最適な茹で方とレンジ加熱の方法 - TRIAL MAGAZINE (トライアルマガジン)アスパラガスのおいしさを十分に引き出すためには、茹で方にコツがあります。料理家の風間章子さんにアスパラガスの茹で方や茹で時間、レンジ加熱の方法を伺いました。
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