メキシコ料理の代表格であるタコスは、カラフルな具材とスパイシーな風味が魅力の料理です。トルティーヤと呼ばれる薄いパンに様々な具材を挟んで楽しむタコスは、本場メキシコでは日常的に食べられている国民食。今回は、自宅でも簡単に作れる本格タコスのレシピから、トルティーヤの手作り方法、絶品ソースの作り方まで徹底的にご紹介します。パーティーにもぴったりのタコス、ぜひ作ってみてください!
メキシコタコスの基本と魅力
タコスとは、トルティーヤに様々な具材を挟んだメキシコの代表的な料理です。トルティーヤは本来トウモロコシの粉で作られますが、小麦粉で作るフラワートルティーヤも広く使われています。タコスの魅力は、カスタマイズの自由度の高さ。肉や魚、野菜など好きな具材を組み合わせて、自分だけのタコスを作ることができます。
メキシコではトルティーヤにレタスとコリアンダーのグリーン、トマトのレッド、サワークリーム(水切りヨーグルト)のホワイトを挟むことで、メキシコ国旗の色を表現することもあります。このような見た目の華やかさも、タコスの大きな魅力の一つです。
自家製トルティーヤの作り方
本格的なタコスを楽しむなら、トルティーヤから手作りしてみましょう。日本ではなかなか手に入らないトウモロコシの粉(マサ)の代わりに、小麦粉で作るレシピをご紹介します。
もっちり食感の小麦粉トルティーヤ
材料(8枚分):
- 薄力粉 200g
- 強力粉 100g
- 水 150cc
- オリーブオイル 50cc
- 塩 小さじ1/4
作り方:
- ボウルに全ての材料を入れて、粉気がなくなるまで混ぜます。
- 表面がなめらかになるまで5分ほど手でこね、表面が張るように丸めてボウルに戻し、ラップをして冷蔵庫で30分ほど置きます。
- 生地を8等分に切って丸め、まな板に打ち粉をふり、めん棒で直径18cmほどの円形にのばします。
- フライパンを中火で熱し、のばした生地を1枚ずつ入れて両面に焼き色がつくまで焼きます。
コーン風味のトルティーヤ
より本格的な味わいを求める方は、コーンポタージュを使ったトルティーヤもおすすめです。
材料:
- 強力粉 200g
- コーンポタージュスープ 2袋
- 水 115ml
作り方:
基本的な手順は小麦粉トルティーヤと同じですが、コーンポタージュを加えることで、トウモロコシの風味が楽しめます。
定番!ミートタコスのレシピ
最も定番のタコスは、タコミートを使ったミートタコスです。スパイシーでジューシーな肉と新鮮な野菜の組み合わせが絶品です。
材料(3人分):
- 合いびき肉 300g
- 玉ねぎ 1個
- にんにく 1片
- トマト 2個
- レタス 適量
- 細切りチーズ 適量
- トルティーヤ 6枚
- オリーブオイル 大さじ1
タコミートの調味料:
- チリパウダー 小さじ1
- クミン 小さじ1/2
- オレガノ 小さじ1/2
- ケチャップ 大さじ3
- コンソメ顆粒 小さじ1
- 塩 小さじ1/4
トマトサルサの調味料:
- レモン汁 大さじ1
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 少々
作り方:
- 玉ねぎはみじん切りにし、半分に分けます。トマトは種を取り除き、7mm角に切ります。レタスは細切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと玉ねぎ半量を炒めます。合いびき肉を加えて色が変わるまで炒め、タコミートの調味料を加えてなじむまで炒めます。
- 残りの玉ねぎは水にさらして水気を切り、ボウルでトマト、トマトサルサの調味料と混ぜます。
- トルティーヤを温め、レタス、タコミート、トマトサルサ、チーズの順にのせて完成です。
本格サルサソースとワカモレの作り方
タコスには欠かせない二大ソースのレシピをご紹介します。自家製ソースで本場の味を再現しましょう。
サルサ・メヒカーナ(メキシコのソース)
材料:
- トマト 2個
- 紫玉ねぎ 1/4個
- 青唐辛子 1~3本(お好みで)
- パクチー 1束
- ピーマン 1個
- ライム汁 大さじ1~2(レモン汁でも代用可)
- 塩 2g
作り方:
- トマトを湯剥きし、水気をよく拭き取ってみじん切りにします。
- 玉ねぎ、パクチー、青唐辛子もみじん切りにします。
- すべての材料をボウルに入れてよく混ぜ、ラップをして冷蔵庫で1時間30分~2時間ほど寝かせて味をなじませます。
ワカモレ(アボカドディップ)
材料:
- 熟したアボカド 2個
- みじん切りにした玉ねぎ 1/2個
- 絞ったライム汁 1/2個分
- 細かく刻んだパクチー 適量
- 塩・こしょう 適量
作り方:
- アボカドを半分に切り、種を取り除き、果肉を取り出します。
- ボウルに移し、フォークでペースト状になるまでつぶします。
- 他の材料を入れて混ぜ、塩こしょうで味を調えたら完成です。
バリエーション豊かなタコスレシピ
タコスには様々なバリエーションがあります。定番のミートタコス以外にも、ぜひ試してほしいレシピをご紹介します。
フィッシュタコス
白身魚を使ったさっぱりとしたタコスです。ビールを使った衣でカリッと揚げた魚が絶品です。
材料:
- 白身魚(タラ、カジキなど) 400g
- 塩こしょう 適量
- ライム
- 衣(ビール 200cc、小麦粉 100g、塩 小さじ1)
- キャベツ(コールスロー用)
- コーントルティーヤ
作り方:
- 魚の水分をふき取り、タコスに挟みやすい大きさに切って塩こしょうをふります。
- 衣の材料を軽く混ぜ、魚に衣をつけて180℃の油で揚げます。
- トルティーヤに魚のフライ、コールスロー、ソースを挟んで完成です。
豚バラと焼きパイナップルのタコス(アルパストール風)
アルパストールは、アチョーテでマリネした豚肉とパイナップルをトルティーヤで包んだ、メキシコの定番タコスです。
材料(4個分):
- 豚バラ薄切り肉 300g
- パイナップル 250g
- レタス 4枚
- 玉ねぎ 1/4個
- フラワートルティーヤ 4枚
- タコシーズニング 大さじ1
- オリーブオイル 小さじ2
- パクチー 少々
作り方:
- 豚バラ肉を食べやすい大きさに切り、タコシーズニングをもみこみます。
- パイナップルをひと口大に切り、レタスは細切りにし、パクチーは刻みます。玉ねぎは粗みじん切りにします。
- フライパンでパイナップルを焼き色がつくまで焼いて取り出し、同じフライパンで豚バラ肉を焼きます。
- トルティーヤを温め、レタス、豚肉、パイナップル、玉ねぎの順にのせ、タコソースをかけ、パクチーをのせて完成です。
タコスを楽しむためのポイントとコツ
よりおいしいタコスを作るためのポイントをいくつかご紹介します。
トルティーヤの温め方
トルティーヤは温めると柔らかくなり、包みやすくなります。トルティーヤに水滴をふりかけ、ラップをして電子レンジで10~20秒加熱するか、フライパンで軽く焼くとより一層おいしくなります。
スパイスの使い方
本格的なタコスの味わいを出すには、チリパウダー、クミン、オレガノなどのスパイスが重要です。これらのスパイスがない場合は、カレー粉や一味唐辛子でも代用できますが、できれば本格的なスパイスを使うことをおすすめします。
タコスパーティーのアイデア
タコスは、具材を各自が好きに組み合わせられるので、パーティーにぴったりの料理です。トルティーヤと様々な具材、ソースを用意して、みんなで自分だけのタコスを作る「タコスバー」スタイルも楽しいでしょう。
まとめ:自宅で楽しむメキシコの味
本場メキシコのタコスは、実は身近な材料で簡単に作ることができます。トルティーヤから手作りすれば、さらに本格的な味わいを楽しめますよ。ミートタコスやフィッシュタコス、アルパストール風など、様々なバリエーションを試して、お気に入りの組み合わせを見つけてみてください。フレッシュな野菜とスパイシーな具材、自家製ソースの組み合わせは、食卓を華やかに彩ること間違いなしです。
今週末のディナーやホームパーティーに、ぜひ自家製タコスをメニューに加えてみてはいかがでしょうか?家族や友人と一緒に作って食べれば、会話も弾み、素敵な時間を過ごせること間違いなしです!
参考サイト:
- meatexpress.jp(https://meatexpress.jp/ja/everything-you-need-to-know-about-tacos/)
- delishkitchen.tv(https://delishkitchen.tv/curations/6993)
- worldhouse.koori.jp(https://worldhouse.koori.jp/unau/category/detail/?id=481)
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