タコスといえば、カラフルな具材がたっぷり詰まった見た目も楽しいメキシコ料理。トルティーヤという薄いパンに様々な具材を挟んで食べるスタイルは、まるで手巻き寿司のような感覚で楽しめます。家庭で作れば、好きな具材を好きなだけ詰め込んで自分だけのオリジナルタコスが楽しめるんです。今回は、定番の具材から変わり種まで、タコスに合う具材とそのレシピをたっぷりご紹介します。ホームパーティーにもぴったりな一品を、ぜひ作ってみてください!
タコスとは?メキシコの代表的な料理
タコスはメキシコの代表的な料理の一つで、トルティーヤと呼ばれるとうもろこしの粉や小麦粉からつくった薄いパンで具材を挟んだ料理です。メキシコでは日常的に食べられている国民食といえます。
日本ではメキシコ料理店などで食べられますが、自宅でも簡単に作ることができます。市販のトルティーヤを使えば、手軽に本格的なタコスを楽しむことができるんですよ。
タコスに合う人気具材ランキングTOP5
タコスの魅力はなんといっても、多彩な具材にあります。macaroniの読者アンケートによると、タコスに合う人気具材ベスト5は以下の通りです。
1位:タコミート
タコスの王道具材といえば「タコミート」です。タコミートは挽き肉をスパイスと一緒に煮込んだもの。もともとはテキサス(アメリカ)の郷土料理で、メキシコやアメリカなどでは定番の食べ物です。
本格的なスパイスがなくても、ケチャップやウスターソースなどで代用すれば簡単に調理できるのが嬉しいポイント!
2位:チーズ
チーズもタコスの基本具材のひとつです。仕上げに細切りチーズをトッピングするのがスタンダードな食べ方です。使うのはチェダーチーズでもミックスチーズでも、好きなもので構いません。ただし非加熱で食せるものを用意しましょう。
細切りチーズがなければ、スライスチーズやベビーチーズをちぎって入れてもOK。クリームチーズをのせたり、粉チーズを振ったりしても美味しいですよ。
3位:レタス
タコスに入れる野菜といえばレタスは外せません。シャキッとした食感が加わるほか、彩りアップにも役立ちます。手でちぎっても構いませんが、1cm幅の細切りにすると食べやすさ抜群です。
買ってきてしばらく経つとしなびてしまいがちなレタス。フレッシュなシャキシャキ感を復活させるには、50度のお湯に2~3分浸けると効果的ですよ!
4位:サルサ
サルサはスペイン語で「ソース」を意味する言葉。日本で「サルサ」といえば、トマトを使ったさっぱり味のものを指すのが一般的です。タコスだけでなく、タコライスにも欠かせない存在です。
角切りにしたトマト、玉ねぎ、ピーマンをにんにくと一緒に炒めて、ケチャップやレモン、タバスコなどで味付ければ完成します。冷蔵で3日ほど日持ちするので作り置きにも便利です。
5位:ワカモレ
アボカドをベースに作るディップ「ワカモレ」も人気です。タコスに入れるほか、トルティーヤやクラッカーに付けて食べるのも定番の食べ方。
作り方は簡単で、アボカドをつぶしてレモンを絞り、みじん切りにした玉ねぎとトマトを加えて塩で調味するだけです。青唐辛子とパクチーを入れてエスニック風に仕上げるのもおすすめです。
簡単タコミートタコスの作り方
まずは、タコスの定番中の定番「タコミート」から作ってみましょう。クラシルのレシピを参考にした、簡単に作れるタコミートタコスの作り方をご紹介します。
材料(2人前)
- 牛豚合挽き肉
- 玉ねぎ 1/2個(タコミート用)と1/8個(ワカモレ用)
- レタス
- アボカド
- トマト
- トルティーヤ
- ピザ用チーズ
- 調味料(塩、黒こしょう、ナツメグ)
作り方
- 玉ねぎを1/2個と1/8個に分け、それぞれをみじん切りにします。レタスは1cm幅の細切りに、アボカドは1cm角に、トマトは1cm角に切ります。
- タコミートを作ります。フライパンにサラダ油をひき、玉ねぎがしんなりするまで中火で炒めたら牛豚合挽き肉を入れ、塩、黒こしょう、ナツメグを加えます。肉の色が変わるまで炒めたら、調味料を入れて混ぜ合わせます。
- ワカモレを作ります。ボウルにアボカドを入れレモン汁をかけフォークなどでつぶします。少し形が残るくらいになったら調味料を入れて混ぜ、玉ねぎを入れて混ぜます。
- フライパンでトルティーヤの両面を温めます。
- レタス、タコミート、ワカモレ、トマトの順にのせて包み、ピザ用チーズをかけて完成です。
バリエーション豊かな肉系タコス具材
タコミート以外にも様々な肉系具材でタコスを楽しめます。
チキンタコス
チキンタコスは、鶏肉を使ったヘルシーなタコスです。もも肉を使えばジューシーに、むね肉を使えばさっぱりと、使う部位によって味わいの違いを楽しめます。
材料
- 鶏胸肉1枚(320~350g)
- 玉ねぎ(中)1個 粗みじん切り
- 赤ピーマン1個 粗みじん切り
- パプリカパウダー、クミンパウダー、胡椒、塩
- オリーブ油
- チキンスープ
作り方
- 鍋に鶏肉がかぶるくらいの水を入れて茹で、手で割きます。
- フライパンにオリーブ油を入れて玉ねぎとピーマンを炒めます。
- 玉ねぎが透き通ったら鶏肉を加え、さらに炒めます。
- スパイス類を加えて炒め、チキンスープを加えて混ぜ合わせたら完成です。
ポークタコス
豚ひき肉を使ったタコスも人気があります。西日本フード株式会社のレシピを参考にした作り方をご紹介します。
材料
- 豚ひき肉 250g
- 玉ねぎ(みじん切り)1/2個
- にんにく(みじん切り)1片
- 調味料(カレー粉、コンソメ、ケチャップ、ウスターソース、塩など)
作り方
- フライパンに油とにんにくを入れて熱し、豚ひき肉と玉ねぎを炒めます。
- 火が通ったら調味料を加え、水分がなくなるまで炒めて胡椒で味を調えます。
魚介系タコス具材レシピ
肉だけでなく、魚介類を使ったタコスも新鮮で美味しいです。
ガーリックシュリンプタコス
エビを使ったタコスは見た目も華やかで、パーティーにぴったりです。
材料(2人前)
- トルティーヤ生地(19cm) 4枚
- エビ(ボイル) 200g
- レタス 3枚
- アボカド 1/2個
- ミニトマト 4個
- パクチー 1株
- 調味料(すりおろしニンニク、チリパウダー、クミンパウダー、塩こしょう)
- 有塩バター 5g
作り方
- レタスは細切りに、アボカドは1cm角に、ミニトマトは4等分に切ります。パクチーは根元を切り落とし、1cm幅に切ります。
- 中火で温めたフライパンに有塩バターを入れて溶かします。
- エビと調味料を入れ中火で炒め、味が馴染んだら火を止めます。
- トルティーヤ生地にレタス、アボカド、エビの順に乗せ、パクチーを散らして完成です。
フィッシュタコス
白身魚を使ったフィッシュタコスは、さっぱりとした味わいが特徴です。
材料
- 白身魚(鯰や他の白身魚)300g
- ライムの果汁 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 赤玉ねぎ 1/4個
- 葉物野菜(サラダ菜、レタス、ケールなど)85g
- プレーンヨーグルト 60ml
- サルサ 60ml
- フラワートルティーヤ 6枚
作り方
- 白身魚は塩と黒胡椒、ライムの果汁で下味をつけておきます。
- フライパンにオリーブオイルをひいて、白身魚を両面に軽く焦げ目がつくように焼きます。焼き上がったら、タコスに挟みやすい大きさに裂いておきます。
- プレーンヨーグルトにライムの果汁、塩を入れて混ぜ合わせます。葉物野菜は食べやすいように切り、赤玉ねぎは薄切りにします。
- トルティーヤはフライパンで焼いて軽く温めておきます。
- トルティーヤにヨーグルトを薄く塗って、葉物野菜と玉ねぎをのせ、魚、サルサをのせて完成です。
野菜たっぷりベジタリアンタコス
お肉や魚を使わなくても、野菜だけでも満足感のあるタコスが作れます。
ベジタコス
豆や野菜をたっぷり使ったベジタコスは、ヘルシーでありながらボリューム満点です。
材料
- 減塩黒豆 1缶
- とうもろこし 1缶
- ピーマン 1個
- アボカド 1個
- 赤玉ねぎ 1/2個
- ライムジュース 1/4カップ
- 蜂蜜 2小さじ
- チリパウダー 1小さじ
- クミン 1小さじ
- 塩、胡椒
- トルティーヤ
作り方
- 黒豆は水洗いし、とうもろこしも水を切ります。大きなボウルでこれらを混ぜ合わせます。
- ピーマンと赤玉ねぎを刻み、とうもろこしと黒豆の混合物に加えます。
- 別のボウルにライムジュース、蜂蜜、チリパウダー、クミン、塩、胡椒をよく混ぜます。
- 野菜の混合物に3のソースを注ぎます。
- 野菜の混合物をトルティーヤに入れて、新鮮なコリアンダーとチーズを飾ります。
きのこベジタコス丼
きのこをたっぷり使った丼タイプのタコスもおすすめです。
材料(4~5人分)
- きのこ 2~3種類(みじん切り)
- 醤油 大さじ2
- てん菜糖(他の砂糖類や甘味OK)大さじ2
- 油 適量
- レタス 1/2個(千切り)
- トマト 中サイズ1個分(粗みじん切り)
- チーズ 適量
- 玄米 2合
作り方
- フライパンで油を熱し、みじん切りにしたきのこを炒めます。
- きのこに火が通ったら、醤油、砂糖を加えて味付けします。
- 器にごはんを盛り、その上に2のきのこ、千切りレタス、トマト、チーズをトッピングして完成です。
タコスに欠かせないソース類レシピ
タコスの美味しさを引き立てるソース類も重要です。ここでは、代表的なサルサソースとワカモレのレシピをご紹介します。
サルサソース
フレッシュなトマトにピリッとした辛味がクセになる万能ソースです。
材料(約250g分)
- トマト
- 玉ねぎ
- ピーマン
- ☆調味料(ケチャップ、ウスターソース、タバスコ、砂糖、塩)
作り方
- トマトは縦半分に切ってへたを取り除き、さらに半分に切って種を取り除き、1cm角に切ります。ざるにのせて水気を切ります。
- 玉ねぎはみじん切りにし、水に5分ほどさらして水気を切り、キッチンペーパーで水分をふきとります。ピーマンもみじん切りにします。
- ボウルに調味料を入れて混ぜ、トマト、玉ねぎ、ピーマンを加えて混ぜます。
- タバスコの量はお好みで調整してください。半日~1日おくと、より味がなじみます。
ワカモレ
アボカドの濃厚な風味が楽しめるディップです。
材料
- アボカド
- レモン汁
- みじん切り玉ねぎ
- トマト
- 塩
作り方
- アボカドをつぶしてレモン汁をかけます。
- みじん切りにした玉ねぎとトマトを加えて塩で調味します。
- 青唐辛子とパクチーを入れると、より本格的な味わいになります。
タコスパーティーで家族や友人と楽しもう!
様々な具材をテーブルに並べて、みんなで好きな具材を選びながら作るタコスパーティーはいかがでしょうか?手巻き寿司感覚で楽しめるタコスは、子どもから大人まで楽しめるメニューです。
タコスパーティーの準備リスト
- トルティーヤ(市販品で簡単に手に入ります)
- 肉系具材(タコミート、チキン、ポークなど)
- 魚介系具材(エビ、白身魚など)
- 野菜(レタス、トマト、アボカド、玉ねぎなど)
- チーズ(ピザ用チーズなど)
- ソース類(サルサ、ワカモレ、ヨーグルトソースなど)
- ハーブ類(パクチーなど、お好みで)
タコスパーティーでは、トルティーヤを温め、各自が好きな具材を選んで包むスタイルがおすすめです。色とりどりの具材で彩り豊かな食卓になること間違いなしです。
まとめ:自分好みのタコスで食卓を楽しもう!
タコスは様々な具材で楽しめる万能料理です。定番のタコミートから、エビや白身魚を使ったシーフードタコス、野菜だけのベジタコスまで、バリエーション豊かに楽しめます。
基本的な材料さえあれば家庭でも簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。家族や友人とタコスパーティーを開けば、きっと素敵な思い出になりますよ。
参考情報サイト
- クラシル – https://www.kurashiru.com/
- GLOLEA(グローリア) – https://www.glolea.com/
- US Southern Kitchen – https://southern-kitchen.com/
- 西日本フード株式会社 – https://www.nfgroup.co.jp/
- macaroni – https://macaro-ni.jp/
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