おうちで楽しむ!本格タコスの生地(トルティーヤ)手作りガイド

料理
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おうちで本格的なメキシコ料理を楽しみたいと思ったことはありませんか?市販のものも便利ですが、手作りのトルティーヤで作るタコスは格別の美味しさです。今回は、初心者でも簡単に作れる様々なタイプのトルティーヤのレシピをご紹介します。本場の味を自宅で再現して、家族や友人と一緒に「タコパ(タコスパーティー)」を楽しみましょう!

トルティーヤの基本知識

トルティーヤとは、メキシコ料理の基本となる薄い円形の生地で、タコスやブリトーなどの具材を包む皮として使われます。主に2種類あり、それぞれ特徴が異なります。

  • フラワートルティーヤ:小麦粉で作る柔らかい生地で、巻きやすく多用途
  • コーントルティーヤ:とうもろこし粉で作る本場メキシコの伝統的な生地で、香ばしい風味が特徴

また、トルティーヤは調理方法によって食感も変わります。そのまま柔らかく使ったり、ハードシェルという硬い殻状にして具を挟んだりと、バリエーション豊かに楽しめるのも魅力です。

トルティーヤの種類と特徴

フラワートルティーヤは、柔らかくしなやかな食感で、具材を巻きやすいのが特徴です。アメリカでも広く親しまれており、ブリトーやラップサンドなど様々な料理に利用できます。

一方、コーントルティーヤは、とうもろこしの香ばしさが特徴で、本場メキシコでは主食として親しまれています。「マサ」と呼ばれる石灰処理したとうもろこし粉を使うのが伝統的な方法です。

薄力粉で作るフラワートルティーヤ

基本の材料(10枚分)

  • 薄力粉:200g
  • オリーブオイル(またはサラダ油):大さじ1
  • 塩:小さじ1/2
  • 水:110cc

作り方

  1. ボウルに全ての材料(薄力粉、オリーブオイル、塩、水)を入れ、へらなどで混ぜます
  2. 生地がまとまってきたら、手で4~5分こねます
  3. ラップをして室温で30分置きます
  4. 生地を8等分し、台に打ち粉をして綿棒で直径16cmにのばします
  5. フライパンに油はひかず、中火で両面サッと焼きます
  6. 生地がぷくっと膨らみだしたら裏返します(焼きすぎるとかたくなるので注意)
  7. 焼いた生地が乾燥しないよう、食べる直前まで布巾やラップで覆っておきましょう

より本格的なフラワートルティーヤ

より本格的な味わいを求める方は、薄力粉と強力粉を混ぜたレシピがおすすめです。

材料(4枚分)

  • 薄力粉:50g
  • 強力粉:50g
  • ベーキングパウダー:5g
  • 塩:小さじ1/4
  • 水:50ml
  • サラダ油:大さじ1

作り方

  1. ボウルに薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、塩を入れ箸で混ぜます
  2. 水とサラダ油を入れ手で混ぜます。生地がまとまってきたら打ち粉をした台に移し、表面がなめらかになるまでこねます
  3. 粉っぽさがなくなり滑らかになってきたら丸くまとめボウルに戻し、水で濡らし絞ったキッチンペーパーをかぶせ15分寝かせます
  4. 4等分にし、丸めます。打ち粉をした台でめん棒で厚さ3mmほどに伸ばします
  5. 中火で温めたフライパンで焼き、焼き色が付いたら裏返し、両面に焼き色がついたら完成です

フラワートルティーヤのコツとポイント

  • サラダ油の代わりにラードを使うとより本格的な味わいになります
  • 生地が乾燥すると伸びにくくなるので、濡らしたキッチンペーパーか濡れ布巾をかけておきましょう
  • 焼きすぎないことがポイントです。焼きすぎると硬くなります
  • 焼き上がりはすぐに布巾などで包み、蒸らすとしっとりした食感になります
  • 焼きたてのトルティーヤは柔らかいので、ハードシェル(U字型)にしたい場合は、熱いうちに形を整えましょう

トウモロコシ粉で作るコーントルティーヤ

基本の材料(14~18枚分)

  • トウモロコシ粉(マサハリナ):200g
  • 水:260ml(マサの重さ×1.3mlで計算)
  • 塩:少々
  • オリーブオイル:少々

作り方

  1. ボウルに、マサハリナと塩を入れて、40度程度のぬるま湯を半分くらい注ぎ、オリーブオイルを少し加えます
  2. 手でしっかり混ぜながらこね、残りのぬるま湯を少しずつ足して、生地が「耳たぶの柔らかさ」になるように調整します
  3. 生地を1つ30gのボール状に丸めます
  4. クッキングシートか薄いビニール袋をトルティーヤプレスに被せ、生地ボールを潰します(トルティーヤプレスがなければ、重い本などで代用可能)
  5. フライパンを強火で熱し、トルティーヤを焼きます
  6. 表1分、裏側1分ずつ焼き(油は引かない&焼き目はつかない程度)、トルティーヤがぷくっと膨らんだら焼き上がりです
  7. 焼き上がったトルティーヤは、乾燥しないように保存します

マサハリナと小麦粉を混ぜたレシピ(12枚分)

より作りやすく、食感も良いレシピとして、マサハリナに少量の小麦粉を混ぜる方法もあります。

材料

  • マサハリナ:200g
  • 小麦粉:30g
  • ぬるま湯:300cc
  • 塩:小さじ1/2杯
  • オリーブオイル:大さじ1杯

作り方

  1. ボウルにマサと小麦粉を入れて軽く混ぜ、塩、オリーブオイル、ぬるま湯を加えます。ぬるま湯は様子をみながら少しずつ加えていきます
  2. 生地がまとまったら、手首を使いながら生地を3分ほどこねます。耳たぶほどのやわらかさになったら、ラップをかけて冷蔵庫で20分ほど休ませます
  3. 冷蔵庫から取り出した生地を40gずつに分け、手で丸めます。丸めた生地は乾燥しないように、濡らしたふきんをかけておきます
  4. 生地を直径13cmほどの円形に伸ばします
  5. フライパンにサラダ油を引き、中火から強火で生地を焼きます。1分30秒ほどで生地の端がめくれ上がってきたら、裏返します
  6. 30秒ほどたったら、再度裏返しヘラで生地を押さえます。生地の中央が膨らんできたらフライパンから取り上げます
  7. 焼き上がったらふきんで包み、しばらく蒸らします

コーントルティーヤのコツとポイント

  • 水を半分ずつに分けて入れると、生地の硬さを調整しやすくなります
  • オイルを入れることで、生地を伸ばす際に剥がしやすくなります
  • 冷たい水ではなく、ぬるま湯を使うことで、よりしっかりとした生地ができます
  • 生地をペラっと剥がす時に、生地にオイルが入っていると綺麗にはがせます
  • 焼く面が熱ければ熱いほど、トルティーヤは美味しく焼けます
  • 焼きたてのトルティーヤは5分ほど蒸らしてしっとりさせると食べやすくなります

薄力粉とコーンミールを混ぜたトルティーヤ

薄力粉とコーンミールを組み合わせることで、小麦粉の扱いやすさとトウモロコシの香ばしさを両立したトルティーヤを作ることができます。

材料

  • 薄力粉:200g
  • コーンミール:50g
  • 塩:小さじ1/4
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 水:約200ml(調整しながら)

作り方

  1. 水とコーンミールを混ぜて中火にかけます(電子レンジの場合は、予めコーンミールと水をよく混ぜてから500Wで2分温めます)
  2. 鍋で温める場合はヘラで混ぜながら生地がひとかたまりになるまで中火にかけます
  3. 生地をボウルに移してから、オイル、塩、薄力粉を加えます
  4. 生地が触れるくらいの温度であることを確認してから、残りの水を少しずつ加えて、手で捏ねていきます
  5. 水は必ず少しずつ加えて、耳たぶくらいの硬さになるように調整します
  6. 生地を10等分し、1つずつ丸めて伸ばします
  7. フライパンを弱火~中火で熱して生地を焼きます
  8. 両面焼いて完成です。しなやかさを保つために、焼けた生地はふんわりラップをかけるか、布巾で覆ってください

ハードシェル(カリカリタコス)の作り方

柔らかいトルティーヤとは違った食感を楽しみたい方には、ハードシェルがおすすめです。サクサクとした食感が楽しめます。

基本の作り方

  1. 通常のトルティーヤ(コーンまたは小麦粉)を作ります
  2. イエローコーントルティーヤを180℃の油で揚げます
  3. タコスフライヤーや、トングもしくはターナーを使い、きつね色になるまで揚げます
  4. 揚げる際に、完全に硬くなる前に形を少しずつ形成すると、うまくU字型の形が作れます

オーブンを使った方法

  1. 焼き立てのトルティーヤが柔らかいうちに半分に折り、タコススタンドに立てます
  2. 180度のオーブンで10分程度焼いて、カリカリにします

タコスを楽しむための具材とソース

タコミートの作り方

  1. フライパンにニンニクのみじん切り、クミン、サラダ油を加えて弱火にかけます
  2. ニンニクとクミンの香りがしてきたら牛挽肉を加えて炒めます
  3. 肉の色が変わったらトマトペースト、コンソメスープ、水を加えて炒めます
  4. フツフツしてきたら、塩、こしょう、チリパウダー、カレー粉を加え、水分がなくなるまで炒めます

おすすめの具材

  • レタス(千切り)
  • トマト(さいの目切り)
  • アボカド(さいの目切り)
  • シュレッドチーズ
  • 紫玉ねぎ(薄切り)
  • サルサソース
  • ワカモレ

タコパ(タコスパーティー)を楽しもう

自家製トルティーヤを使ったタコスは、家族や友人と一緒に「タコパ」として楽しむのがおすすめです。テーブルに様々な具材を並べて、それぞれが好きな具材を選んでタコスを作る楽しさがあります。

タコスはかなり自由な料理で、サルサを使うほか、具材は何でもOKなんです!これって、冷蔵庫にある食材を消費したいときにもぴったりではないでしょうか。

また、「キレイに詰められた」と見映えを競ったりして、家族でわいわい楽しめるのもタコパの魅力です。「家族わいわい、野菜をもりもり食べる」が叶うのが何よりの収穫です。

まとめ

自家製トルティーヤを使ったタコスは、市販のものとは一味違う満足感があります。小麦粉で作るフラワートルティーヤ、トウモロコシ粉で作る本格コーントルティーヤ、そして両方を組み合わせたハイブリッドタイプと、様々なバリエーションがあります。

作り方も基本的には簡単で、材料さえあれば30分程度で作れるものがほとんどです。休日のおうち時間や、友人を招いたホームパーティーなど、特別な日の料理として挑戦してみてはいかがでしょうか。

自分好みのトルティーヤを見つけて、本場メキシコの味を自宅で楽しんでください!

参考情報

注意

・この記事は情報提供を目的としたものであり、医学的・法律的なアドバイス等の専門情報を含みません。何らかの懸念がある場合は、必ず医師、弁護士等の専門家に相談してください。
・記事の内容は最新の情報に基づいていますが、専門的な知見は常に更新されているため、最新の情報を確認することをお勧めします。
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