冬の間に大活躍したダウンジャケットも、暖かい季節になると収納場所に悩みますよね。かさばるダウンをどうにかしてコンパクトに収納したい、でも来シーズンまでにダメにしたくない…そんなお悩みを解決します。今回は、プロが教える「ダウンジャケットをコンパクトに収納する方法」を徹底解説します。正しい収納方法を知って、次のシーズンもふわふわのダウンジャケットを着られるようにしましょう!
収納前の準備が重要!ダウンジャケットを長持ちさせるコツ
ダウンジャケットを収納する前に、まずは正しい準備をしておくことが大切です。この準備作業をサボるとカビや虫食いの原因になってしまうかもしれません。
必ずクリーニングか洗濯をしてから
収納前の最も重要なポイントは、ダウンジャケットをきれいな状態にすることです。一見汚れが見えなくても、皮脂や汗などの汚れが蓄積している可能性があります。これらの汚れを放置すると、長期保管中にカビやシミ、臭いの原因になるだけでなく、ダウンジャケットの保温力も低下してしまいます。
家庭で洗える素材なら自宅で丁寧に洗い、「家庭洗濯不可」などの表示があるものはクリーニングに出しましょう。
しっかり乾燥させる
クリーニングや洗濯後は、完全に乾燥させることが必須です。少しでも湿気が残っていると、収納中にカビが発生してしまう恐れがあります。クリーニングから返ってきたダウンジャケットもビニールカバーをすぐに外し、一日は風通しの良い場所で乾燥させてからしまいましょう。
付属品は取り外しておく
フードなどの取り外し可能な付属品は外しておくと、よりコンパクトにたためます。また、たたんだときの形が崩れたりシワがついたりするのを防ぐことができます。
プロ直伝!ダウンジャケットの超コンパクトなたたみ方
ダウンジャケットをコンパクトに収納するたたみ方には、いくつかの方法があります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。
基本のたたみ方(コンパクト収納向け)
- ファスナーやボタンを全て閉める
シワを防ぎ、形を整えやすくするために、まずはすべてのファスナーやボタンを閉めておきます。 - 袖を内側にたたむ
ダウンジャケットを平らに広げ、袖をバッテン状にお腹の上で交差させるようにたたみます。このとき、Tシャツのようにしっかりとたたむとシワがつくので、柔らかくたたむのがコツです。 - 横に半分に折る
裾を持って襟の方向に半分に折ります。このときも強く折るとシワがつくので、やさしく折りましょう。 - さらに丸める
半分に折ったら、空気を抜きながら端からくるくると丸めていきます。これでかなりコンパクトになります。
海外ママ直伝!超コンパクト収納法
ホストファミリーのママから教わったという、さらにコンパクトになる収納法もあります:
- 袖をたたむ
- 裏返す
- くるっとまとめて中に入れて裏返す
- するとこんなにコンパクトに!
- 必要に応じて圧縮袋に入れる
この方法だと、ダウンジャケットが信じられないほどコンパクトになります。
洗濯ネットを活用した収納術
住まい方アドバイザーの近藤典子さんは、洗濯ネットを使った収納術を紹介しています。
- 折り幅は収納に使う洗濯ネットの幅に合わせて、少し狭めに折りたたむ
- 襟がある場合は内側に折り込む
- 洗濯ネットの幅とほぼ同じになるように両脇から折りたたむ
- 洗濯ネットの長さに合わせて折りたたむ
- 洗濯ネットに入れる
この方法なら、セミロングのダウンコートもハーフサイズのダウンも十分に一枚の洗濯ネットに入り、空気も抜けてシワにもなりにくいのが特徴です。
圧縮収納は是か非か?メリットとデメリット
ダウンジャケットの圧縮収納については意見が分かれています。ここでそのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
圧縮収納のメリット
- 収納スペースの節約:一気にかさが減り、コンパクトに保管できる
- カビやダニの予防:空気を抜くことで湿気を取り除き、カビやダニの発生を防ぐ
- 収納場所の自由度が増す:少ないスペースで収納できるので場所を選ばない
圧縮収納のデメリット
- ダウンフェザーの劣化:圧縮によってダウンフェザーが折れたりよれたりして、元のふわふわ感が戻らないことがある
- シワがつきやすい:素材によってはシワがつきやすく、アイロンがかけられないダウンジャケットは取れにくい
- ダウンの機能低下:長期間圧縮すると保温性が低下する可能性がある
もし圧縮収納を選ぶなら、ハンガーにかけたまま圧縮できる専用の圧縮袋がおすすめです。シーズン到来時に取り出してすぐにハンガーにかけられるので便利です。
ダウンジャケットの理想的な保管場所と方法
コンパクトにたためたダウンジャケットをどこに、どのように保管すればよいのでしょうか。
理想的な保管場所
- 湿気の少ない場所:カビの発生を防ぐため、乾燥した場所を選びましょう
- 直射日光が当たらない場所:生地の劣化を防ぐため、日光の当たらない場所がベスト
- 風通しの良い場所:定期的に換気ができる場所が理想的です
保管方法のポイント
- 除湿剤を使用する:クローゼットや押入れには必ず除湿剤を置きましょう。吊り下げタイプや置き型など、場所に合ったものを選びます。
- クリーニング店のビニールカバーは外す:ビニールカバーをつけたままだと湿気がこもりやすいので必ず外します。
- 防虫剤を使用する:特にウール素材のダウンジャケットには防虫剤が必須です。たたんで収納する場合は服の上に、ハンガーの場合はハンガーパイプに等間隔に防虫剤を設置しましょう。
- ハンガーにかける場合は厚みのあるハンガーを使用:針金ハンガーや厚みのないハンガーは形崩れの原因になるので避けましょう。
- 定期的に陰干しする:長期保管中も1~2回は取り出して陰干しし、湿気を逃がすことが大切です。
収納時のNG行為!これだけは避けて
せっかくコンパクトにたたんでも、これらのNG行為をしてしまうとダウンジャケットを傷める原因になります。
- 重いものを上に乗せない:ダウンの機能を損なう原因になります
- ぎゅうぎゅうに詰めない:クローゼットに余裕を持たせ、ダウンが潰れないようにしましょう
- 圧縮袋・圧縮パックの過度な使用:中の羽が生地を突き抜ける可能性があります
- 付属の収納袋に長期間入れっぱなし:通気性が悪く、カビの原因になります
ダウンジャケットのコンパクト収納でスペースを有効活用!
ダウンジャケットは正しい方法でコンパクトに収納することで、限られた収納スペースを有効活用できます。収納前の準備から適切なたたみ方、保管場所の選び方まで、一連の流れを守ることが大切です。
特に重要なのは、収納前のクリーニングと完全な乾燥。これだけでも、次のシーズンまでダウンジャケットを美しく保つことができます。また、定期的な陰干しも忘れずに行いましょう。
今回ご紹介した方法を実践して、かさばるダウンジャケットともスマートに付き合ってみてはいかがでしょうか。正しい収納でダウンジャケットを長持ちさせ、来シーズンも暖かく快適に過ごしましょう!
【参考サイト】
YouTubeチャンネル「ダウンジャケットがこんなにコンパクトに!収納も簡単なたたみ方」 https://www.youtube.com/watch?v=dUHPs9JAQmQ
クリーニングたくはい「ダウンコートは圧縮OK? メリットやデメリットを紹介」 https://cl-takuhai.com/downcoat_compression
リナビス「衣替えのときはこれが正解!ダウンジャケットが傷まないたたみ方」 https://rinavis.com/sentakunote/special/downjacket-not-damaged/
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