メキシコを代表する料理「タコス」は、世界中で親しまれている人気フードです。パーティーにぴったりな見た目の楽しさと、スパイシーでジューシーな味わいが魅力です。今回は自宅で作れる本格タコスのレシピをご紹介します。トルティーヤから手作りすれば、市販品とは比べものにならない本場の味わいが楽しめますよ。カラフルな具材とスパイスの香りに包まれた本格メキシカンタコスで、おうちでワールドトリップを楽しみましょう!
タコスの基本構成と本場のこだわり
タコスとは、トルティーヤと呼ばれる薄い生地に具材を乗せて食べるメキシコの伝統料理です。タコスの魅力は3つの要素から成り立っています。まず土台となる「トルティーヤ」、次にメインの具材となる「タコミート」、そして味の決め手となる「トッピングやサルサソース」です。
本場メキシコのタコスは、コーントルティーヤを使用することが多いのが特徴です。コーントルティーヤはトウモロコシと水だけで作られるためグルテンフリーでヘルシーという利点があります。タコスに使われる原料はシンプルですが、スパイスの組み合わせやソースの種類によって無限のバリエーションを楽しむことができるのが魅力です。
メキシコでは家庭ごとに代々伝わるレシピがあり、地域によっても特色があります。タコスにはビーフ、チキン、ポークなど様々な肉が使われ、さらにサルサソースも地域によって辛さや材料が異なります。今回は日本の家庭でも再現しやすいレシピを中心に紹介していきますね。
手作りトルティーヤの作り方
タコスの美味しさを決める重要な要素の一つがトルティーヤです。市販品でも十分美味しいですが、手作りすることでより本場の味を楽しむことができます。トルティーヤには主に「コーントルティーヤ」と「フラワートルティーヤ」の2種類があります。それぞれの作り方を見ていきましょう。
本場のコーントルティーヤ
本場メキシコでは、トウモロコシ粉(マサ)を使ったコーントルティーヤが主流です。
材料(トルティーヤ14~18枚分)
- トウモロコシ粉(マサ):200g
- 水:260ml
- 塩:少々
- オリーブオイル:少々
作り方
- ボウルにマサを入れ、40度程度のぬるま湯を半分ほど注ぎます
- オリーブオイルを少し加え、塩を小さじ1杯分入れます
- 手でよく混ぜながらこね、残りのぬるま湯を少しずつ加えて「耳たぶの柔らかさ」になるよう調整します
- 生地を30g程度に分けて丸め、トルティーヤプレスやビニール袋と本などを使って平たく伸ばします
- フライパンやホットプレートを高温で熱し、油は引かずに表裏各1分ずつ焼きます
日本で作りやすいフラワートルティーヤ
トウモロコシ粉が手に入らない場合は、小麦粉で作るフラワートルティーヤがおすすめです。
材料(8枚分)
- 薄力粉:200g
- 強力粉:100g
- 水:150cc
- オリーブオイル:50cc
- 塩:小さじ1/4
作り方
- ボウルに全ての材料を入れ、粉気がなくなるまで混ぜます
- 表面がなめらかになるまで5分ほど手でこね、表面が張るように丸めてラップをし、冷蔵庫で30分ほど休ませます
- 生地を8等分に切って丸め、めん棒で直径18cmほどの円形に伸ばします
- フライパンを中火で熱し、生地を1枚ずつ入れて焼き色がつくまで焼きます(片面約3分、反対側1~2分)
トウモロコシの風味を出す工夫
トウモロコシ粉がなくても、コーンポタージュの素を使うことでトウモロコシの風味を出す方法もあります。
材料
- 強力粉:200g
- コーンポタージュスープの素:2袋
- 水:115ml
この方法を使えば、本場のようなトウモロコシの風味を楽しむことができるのでおすすめです。
本格タコミートの作り方
タコスの具の主役となるタコミート。本場のスパイスを使うことで、格別な味わいに仕上がります。いくつかのレシピを紹介します。
ビーフタコミート
材料
- 合いびき肉:200g
- ニンニク:小さじ1(みじん切り)
- チリパウダー:小さじ1
- 塩:小さじ1/4
- クミンパウダー:小さじ1/2
- ケチャップ:大さじ2
- ウスターソース:小さじ1
- 粗びき黒コショウ:少々
作り方
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて香りが出るまで炒めます
- 合いびき肉を加えて炒め、火が通ったらスパイス類と調味料を加えます
- 全体に味が馴染むまで炒め合わせたら完成です
チキンタコミート
材料
- 鶏胸肉:1枚(320~350g)
- 玉ねぎ:1/4個(みじん切り)
- 赤ピーマン:1個(みじん切り)
- パプリカパウダー:小さじ1
- クミンパウダー:小さじ1/4
- 塩コショウ:各小さじ1/2
- オリーブ油:大さじ2
- チキンスープ:大さじ2
作り方
- 鶏肉を軽く茹でて手で割きます
- フライパンにオリーブ油を熱し、玉ねぎとピーマンを炒めます
- 玉ねぎがしんなりしたら鶏肉を加えて炒め、スパイスを加えて全体に馴染ませます
- 最後にチキンスープを加えて味を整えれば完成です
本場風タコミートの決め手
本場のタコミートの味を決めるのはスパイスの配合です。チリパウダー、クミンパウダー、パプリカパウダー、オレガノなどが基本となります。また、市販のタコシーズニングを使えばさらに手軽に本格的な味を再現できます。
タコミートを煮込む際は、水分が飛びすぎないように注意しましょう。ジューシーな仕上がりがタコスの美味しさのポイントです。
本格サルサソースの作り方
タコスの味を引き立てる重要な要素がサルサソースです。フレッシュな野菜を使った手作りサルサを作れば、タコスがワンランクアップします。
フレッシュトマトサルサ
材料
- トマト:1個
- 玉ねぎ:1/4個(みじん切り)
- 塩:小さじ1/2
- レモン汁:大さじ1
作り方
- トマトは1cm角に切り、水気を切ります
- 玉ねぎはみじん切りにして水にさらし、水気を切ります
- ボウルに材料を全て入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で味を馴染ませれば完成です
ピコデガヨ
材料
- プチトマト:12粒
- 玉ねぎ:1/4個
- パクチー:1/4カップ(みじん切り)
- ライム汁:1/2個分
- 塩:小さじ1/3
- 胡椒:適量
作り方
- 玉ねぎをみじん切りにし、水にさらして水気を切ります
- プチトマトを小さく切り、パクチー、ライム汁と一緒にボウルで混ぜます
- 塩コショウで味を整えれば完成です
パイナップルサルサ
フルーティーなサルサもタコスとの相性抜群です。
材料
- パイナップル:1/4個(7mm角)
- 玉ねぎ:1/4個
- パクチー:大さじ1 1/2(みじん切り)
- ハラペーニョ(青唐辛子で代用可):1個
- ライム汁:1個分
- 塩:小さじ1/3
作り方
- パイナップルを7mm角に切ります
- 玉ねぎは粗みじんにし、水にさらして水気を切ります
- ハラペーニョは種を取り除いて細かく刻みます
- 全ての材料をボウルで混ぜ合わせれば完成です
サルサソースは作り置きができるので、タコスだけでなくサラダやパスタなど他の料理にも活用できます。
本格タコスの組み立て方
いよいよタコスを組み立てる段階です。トッピングのバランスが良いタコスの味を左右します。
基本の具材構成
タコスの基本的な組み立て方は以下の通りです:
- トルティーヤを軽く温めます(フライパンで軽く焼くか、電子レンジで温める)
- トルティーヤの中央にレタスなどの葉物野菜を敷きます
- タコミートをのせます(50g程度が適量)
- サルサソースをかけます
- お好みでチーズ、アボカド、サワークリームなどをトッピングします
- 半分に折るか、巻いて食べます
おすすめのトッピング
本格タコスにぴったりなトッピングをいくつか紹介します:
- シュレッドチーズ(ピザ用チーズでも代用可)
- アボカドのスライスまたはグアカモレ
- サワークリーム
- 赤玉ねぎのピクルス
- レタスやキャベツの千切り
- ライムの輪切り
- ハラペーニョの輪切り
本場風の食べ方
本場メキシコでは、タコスを食べる際にライムを絞りかけるのが一般的です。サルサソースに加えて、タバスコなどのホットソースをかけて辛さを調整するのもおすすめです。また、手で持って食べるのが本場流です。少しこぼれても大丈夫なように、トルティーヤで具材をしっかり包み込みましょう。
本格タコスパーティーのアイデア
タコスは作る楽しさと食べる楽しさを兼ね備えた料理です。複数の具材やトッピングを用意して、パーティー形式で楽しむのがおすすめです。
準備するもの
タコスパーティーを開く際に準備しておきたいものリスト:
- トルティーヤ(コーンまたはフラワー)
- 複数の種類のタコミート(ビーフ、チキン、ポークなど)
- 様々なサルサソース
- チーズ、アボカド、サワークリームなどのトッピング
- 野菜(レタス、トマト、玉ねぎなど)
- ライムの輪切り
- チリソースやタバスコなどの辛味調味料
パーティーでの楽しみ方
タコスパーティーは、手巻き寿司パーティーのように自分だけのオリジナルタコスを作る楽しさがあります。参加者それぞれが好きな具材を選んでカスタマイズできるのが魅力です。また、メキシコのビールやテキーラなどと合わせれば、本場の雰囲気を一層楽しむことができます。
子供から大人まで楽しめるよう、辛さを調整できるように複数のサルサを用意するのがポイントです。辛いのが苦手な方には、サワークリームなどの乳製品を多めに入れると辛さを和らげることができます。
まとめ:おうちで本格メキシカンを楽しもう
本場メキシコのタコスは、日本の家庭でも十分に再現可能です。トルティーヤから手作りすれば、より本格的な味わいが楽しめますが、時間がない場合は市販のトルティーヤを使うことでも美味しいタコスが作れます。
タコスの魅力は、様々な具材やトッピングを自由に組み合わせて楽しめる点にあります。家族や友人と一緒に作りながら食べるスタイルは、食事の時間をより楽しいものにしてくれるでしょう。
スパイスや調味料を工夫することで、本場さながらの味を再現することができます。ぜひ自宅で本格メキシカンタコスに挑戦してみてください。カラフルで美味しいタコスは、きっと家族やゲストを喜ばせる一品になるはずです。
参考情報
E・レシピ – エキサイト https://erecipe.woman.excite.co.jp/detail/4ea829c15ad0040c666a8cf44bbf264f.html
業務スーパー – ミラクルレシピ https://www.gyomusuper.jp/recipe/detail.php?re_id=1293
メキシコ料理 タコスの作り方 https://www.glolea.com/cook/recipe-mexico-tacos.html
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