本格メキシコ風タコスの作り方:伝統からアレンジまで

料理
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タコスはメキシコの代表的な料理で、トルティーヤに様々な具材とソースを包んで食べる料理です。本場の味を家庭で再現するには、トルティーヤから手作りするのがおすすめです。今回は、本格的なタコスの作り方を、トルティーヤの生地作りから具材の準備、定番ソースの作り方まで詳しく紹介します。

トルティーヤの種類と基本の作り方

本格的なタコスを作る第一歩は、トルティーヤから手作りすることです。トルティーヤには主に2種類あります。

コーントルティーヤ(本場の味)

コーントルティーヤは本場メキシコで最も一般的なトルティーヤです。トウモロコシの香りが香ばしくて美味しく、グルテンフリーなので小麦粉が体に合わない方にもおすすめです[^9]。

材料:

  • マサ粉(とうもろこし粉)
  • サラダ油

作り方:

  1. ボウルにマサ粉、サラダ油、塩、水を入れてよく捏ねる
  2. ゴルフボールくらいの大きさに丸める
  3. トルティーヤプレスかまな板などで挟んで伸ばす
  4. フライパンやホットプレートでほんのり焦げ目がつくまで焼く[^9]

ワンポイント: 「マサ(Masa)」とは、トウモロコシを石灰水などのアルカリ水で下処理した粉のことで、この処理法はニシュタマリゼーションと呼ばれ、メソアメリカ文明の時代から伝わる伝統的な製法です。この処理によりトウモロコシの栄養価が高まります[^8]。

小麦粉トルティーヤ(フラワートルティーヤ)

日本で材料を揃えやすい小麦粉を使ったトルティーヤのレシピです。

材料:

  • 薄力粉 1カップ
  • 強力粉 1カップ
  • ターメリック 小さじ2
  • 塩 小さじ1/2
  • 砂糖 小さじ1
  • お湯 130ml
  • サラダ油 大さじ3[^2]

作り方:

  1. ボウルに薄力粉と強力粉、ターメリックを入れて混ぜる
  2. 別の器にお湯に塩と砂糖、サラダ油を加えて混ぜ、ボウルに加えて箸で大きくかき混ぜる
  3. 粉がほぼまとまったら、生地を滑らかになるまで手でこね、30分寝かせる
  4. 生地を12等分にして丸め、直径15cmほどに伸ばす
  5. ホットプレートで両面を焼く[^2]

日本での代用品: マサ粉が手に入らない場合は、強力粉とコーンポタージュを使う方法もあります。コーンポタージュの粒を潰して強力粉と混ぜると、トウモロコシの風味を持ったトルティーヤを作ることができます[^19]。

本格タコスの肉料理

タコスの具材として代表的な肉料理をいくつか紹介します。

ポークカルニタス

ポークカルニタス(Carnitas)は「小さな肉」という意味で、ブロック肉を長時間調理してほろほろになるまで煮込んだ料理です。プルドポークのメキシコ版とも言えます[^5]。

材料:

  • 豚肉(肩ロース) 適量
  • 塩 小匙1
  • クミン(粉) 大匙1
  • オレガノ 大匙1
  • 玉ねぎ 1個
  • ニンニク 2片
  • オレンジ 1個
  • ビール 350ml[^5]

作り方:

  1. 豚肉にスパイスと塩を満遍なくまぶす
  2. 鍋に肉と玉ねぎ、ニンニク、青唐辛子、ビール、オレンジの果汁を入れる
  3. 蓋をして180℃のオーブンで約2時間煮込む
  4. 肉が柔らかくなったらフォークで細かく裂く
  5. 煮汁を半量ほど加えて、200℃のオーブンで表面に焦げ目がつくまで20分程度焼く[^5]

タコス・パストール

タコス・パストールは本場メキシコの代表的なタコスです。

材料:

  • 豚肉薄切り 1kg
  • 乾燥唐辛子ワヒージョ 3つ
  • 乾燥唐辛子アンチョ 2つ
  • チポトレ 2つ
  • ニンニク 2かけ
  • タマネギ 1個
  • 酢 1/4カップ
  • オレンジジュース 1/2カップ
  • パイナップル 適量
  • クローブ 3つ
  • クミン 小さじ1
  • オレガノ 小さじ1[^4]

作り方:

  1. 乾燥唐辛子を水で戻して煮る
  2. 唐辛子、チポトレ、タマネギ、ニンニク、酢、オレンジジュース、パイナップル、スパイスをミキサーにかける
  3. お肉をこのソースに4時間以上漬け込む
  4. 漬け込んだ肉をしっかり焼く
  5. パイナップルも軽く焦げ目がつくまで焼く
  6. 焼けた肉を細かく切る[^4]

フィッシュタコス

肉ではなく魚を使ったフィッシュタコスも人気があります。

材料:

  • 白身魚 450g
  • レモン汁 1/2個分
  • 塩 小さじ1/2
  • こしょう 小さじ1/2
  • クミン 小さじ1/4
  • 小麦粉 適量
  • サラダ油 大さじ3[^14]

作り方:

  1. 白身魚をボールに入れ、レモン汁、塩コショウ、クミンを入れて混ぜ、15分ほど味をなじませる
  2. 小麦粉をまぶし、フライパンで両面に焼き色がつくまで焼く[^14]

本格的なタコスソース

タコスに欠かせない3つの定番ソースを紹介します。

ワカモレ(Guacamole)

ワカモレはアボカドベースのディップで、タコスの定番ソースです。

材料:

  • 熟したアボカド 2個
  • みじん切りにした玉ねぎ 1/2個
  • 絞ったライム 1/2個分
  • 細かく刻んだパクチー(コリアンダー) 適量
  • 塩・こしょう 適量[^1]

作り方:

  1. アボカドを半分に切り、種を取り除き、スプーンで果肉を取り出す
  2. ボウルにアボカドを移し、フォークでつぶす
  3. アボカドがペースト状になったら、他の材料を入れて混ぜる
  4. 最後に塩こしょうで味を調える[^1][^11]

ピコデガヨ(Pico de Gallo)

ピコデガヨはフレッシュな具材を使ったさっぱりとしたサルサです。

材料:

  • 細かくサイコロ状にカットしたトマト 2個
  • みじん切りにした赤玉ねぎ 1/2個
  • 絞ったレモン 1個分
  • みじん切りにしたハラペーニョ 適量
  • 細かく刻んだパクチー 適量
  • 塩・こしょう 適量[^1]

作り方:
全ての材料をボウルに入れて混ぜ合わせるだけ。最後に塩・こしょうでお好みの味に調整する[^1][^12]。

サルサ・メヒカーナ

サルサ・メヒカーナはタマネギ、トマト、パクチー、唐辛子をみじん切りにして、塩とレモンをたっぷり入れた簡単サルサです[^4]。

タコスの基本的な組み立て方

  1. トルティーヤを温める
  2. 温めたトルティーヤに肉料理を載せる
  3. 野菜(レタス、トマト、玉ねぎなど)を加える
  4. ワカモレ、ピコデガヨ、サルサなどのソースをかける
  5. ライムを絞って食べる[^6][^15]

まとめ

本格的なタコスは、トルティーヤから手作りすることで格段に美味しくなります。メキシコ料理の特徴であるスパイスをうまく使い、肉を柔らかく調理し、フレッシュなソースを添えることで、本場の味を家庭でも再現できます。自分好みのトルティーヤ、肉料理、ソースを組み合わせて、オリジナルのタコスを楽しんでみてください。


参考情報:

注意

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