手作りのトルティーヤは、市販品とは比べものにならない香りと食感が楽しめます。トルティーヤさえあれば、タコスやブリトーなど様々なメキシコ料理が自宅で簡単に楽しめるようになります。今回は、自宅で作れる本格トルティーヤのレシピと、その活用法までご紹介します。
トルティーヤの基本と種類について
トルティーヤとは、メキシコの主食となる薄く丸い生地のことです。タコスやブリトーの「皮」として知られていますが、実はトルティーヤ自体は料理名ではなく、具材を包む生地の部分を指します。
主に2種類のトルティーヤがあります:
- フラワートルティーヤ:小麦粉で作る柔らかくもちもちした生地
- コーントルティーヤ:トウモロコシ粉(マサ)で作る香ばしい生地
メキシコでは北部では小麦粉のトルティーヤがポピュラーで、時間が経っても形が崩れにくく、味や食感の変化が少ないというメリットがあります。
フラワートルティーヤの作り方(小麦粉ベース)
材料(8枚分)
- 薄力粉 200g
- 強力粉 100g
- 水 150cc
- オリーブオイル 50cc
- 塩 小さじ1/4
手順
- ボウルに全ての材料を入れて、粉気がなくなるまで混ぜます。表面がなめらかになるまで5分ほど手でこねます。
- 表面が張るように丸めてボウルに戻し入れてラップをし、冷蔵庫で30分ほど生地を休ませます。
- 生地を8等分に切って丸めます。まな板に打ち粉をふり、丸めた生地をのせます。
- 手で軽くつぶし、直径18cmほどの大きさの円形になるようにめん棒でのばします。
- フライパンを中火で熱し、のばした生地を1枚入れて焼き色がつくまで3分ほど焼きます。裏返してへらでおさえつけながら焼き色がつくまで1~2分焼きます。
ポイント
弱火で長く焼くとパリパリになるので、強めの中火で短時間で焼きあげることがコツです。
コーントルティーヤの作り方(トウモロコシ粉ベース)
材料(2人分)
- マサ(とうもろこし粉) 100g
- ぬるま湯 150g
- 塩 ひとつまみ
手順
- ボウルに、マサと塩を入れて、ぬるま湯を少しずつ注ぎながら混ぜ合わせます。
- よくこねてまとめたら、生地をまるめてラップをし、30分置きます。
- 1つ25gのボウル状に丸めます。
- 生地をトルティーヤプレスで伸ばします。トルティーヤプレスがなければ、大きな鍋で上から押してください。ラップかクッキングシートを敷くと生地がくっつきません。
- フライパン(鉄のフライパンがおすすめ)を強火で熱し、トルティーヤを焼きます。ふちが乾いてきたらひっくり返し、フライ返しで押さえます。
- 2、3回ひっくり返しながら焼き、トルティーヤがぷくっと膨らんだら焼き上がりです。1枚90秒~120秒くらいが焼き時間の目安です。
ポイント
しっかり膨らんだトルティーヤは美味しいので、焼く際は高温で、押さえながら焼くのがポイントです。
薄力粉とコーンミールを混ぜた香ばしいトルティーヤ
材料
- 薄力粉 200g
- コーンミール 50g
- 塩 小さじ1/4
- オリーブオイル 大さじ2
- 水 約200ml
手順
- まずは水とコーンミールを混ぜます。鍋で温める場合はヘラで混ぜながら生地がひとかたまりになるまで中火にかけます。
- 鍋で作った場合は生地をボウルに移してからオイル、塩、薄力粉を加えます。
- 生地が熱いので、混ぜるときはヘラを使います。触れるくらいの温度であることを確認してから残りの水を少しずつ加えて、手で捏ねていきます。
- 水は必ず少しずつ加えて耳たぶくらいの硬さになるように調整します。
- ボールから生地を取り出して棒状に伸ばし、10等分します。
- 生地は直径18cmくらいに伸ばします。
- フライパンを弱火~中火で熱して生地を焼いていきます。両面焼いてからお皿に取ります。
ポイント
しなやかさを保つ為に焼けた生地はふんわりラップをかけるか、布巾で覆ってください。
トルティーヤを美味しく作るコツ
生地作りのポイント
- 水を半分ずつに分けて入れると、ちょうどいい硬さの生地になります
- 生地が硬すぎると綺麗な丸いトルティーヤになりにくく、柔らかすぎると潰した時にくっついて剥がしにくくなります
- オイルを入れることで取り扱いが楽になります
- 塩を入れることで、風味が引き立ちます
- 冷たい水ではなくぬるま湯を使うことで、よりしっかりとした生地ができます
焼き方のポイント
- フライパンはしっかり熱しておきます(油は引かない)
- 焼く面が熱ければ熱いほど、トルティーヤは美味しく焼けます
- 上手く焼けると、裏返した時にぷくーっと膨らんでボールのようになります
- 焼きすぎると硬くなってしまうので注意しましょう
トルティーヤの保存方法
手作りトルティーヤを全部食べきれない場合は、以下の方法で保存できます:
冷蔵保存
- トルティーヤが乾燥しないようラップで1枚ずつ包んでから、ジッパー付き密閉袋に入れます
- 保存期間の目安は、2~3日です
冷凍保存
- ラップに包んで密閉袋に入れてから、2~3週間以内に食べきりましょう
- 解凍は冷蔵庫に移して行います
- 冷蔵庫で半解凍の状態になったトルティーヤに、ナイフを入れてはがすと破れにくいです
我家では、焼いてから、キッチンペーパーで仕切りながら、ジップロックで冷凍や冷蔵しますという方法も紹介されています。
トルティーヤの代用品
トルティーヤが手に入らない場合や、手作りする時間がない場合は、以下のもので代用できます:
- ギョーザの皮:丸くて薄いため、トルティーヤに近い形状です
- 春巻きの皮:四角くて大きいため、半分に切って使うとちょうどよいサイズになります
- ホットケーキミックス:ホットケーキミックスに油と水を混ぜて生地を作り、フライパンで薄く焼くと代用できます
- 食パン:食パンは厚みがあるため、薄く伸ばしてから使います
自家製トルティーヤでタコスを楽しもう
トルティーヤができたら、お好みの具材を詰めてタコスやブリトーにして楽しみましょう。生野菜やソーセージなどを巻いて、ケチャップをつけて食べるのも美味しいです。
トルティーヤは乾燥しやすいので、作ったらすぐに食べるのがベストですが、保存方法を工夫することで数日間は美味しく食べることができます。
週末のランチや、パーティー料理として自家製トルティーヤを作ってみてはいかがでしょうか?簡単に作れて、見た目にも華やかなメキシコ料理を楽しめますよ!
参考にしたサイト
- ニップン レシピ: https://www.nippn.co.jp/recipe/
- 楽天レシピ: https://recipe.rakuten.co.jp/
- VIVA! MEXICO (AllArtesania.com): https://allartesania.com/
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