毎日何気なく開け閉めするカーテン。スムーズに動かないとイライラしてしまいますよね。カーテンレールの滑りが悪くなると、朝の忙しい時間にもストレスを感じてしまいます。実は、カーテンレールは適切なメンテナンスを行うことで、驚くほど滑りが改善することがあります。今回は、カーテンレールの種類別に滑りを良くする簡単メンテナンス方法をご紹介します。プロの技を取り入れて、快適な開閉を取り戻しましょう。
カーテンレールの滑りが悪くなる主な原因
カーテンレールの滑りが悪くなる原因はいくつかあります。まずは原因を知ることで、適切なメンテナンス方法が見えてきます。
ほこりや汚れの蓄積
カーテンレールは高い位置にあるため、日常の掃除では見落としがちな場所です。時間が経つにつれて、ほこりが溜まり、それが固まることで滑りを妨げます。特にキッチンやダイニングなどのカーテンレールは要注意です。調理や食事の際に空気中を漂う油分がほこりに付着して、ベタつきのある頑固な汚れになってしまいます。
経年劣化によるパーツの劣化
カーテンを引っかけている小さな部品、「カーテンランナー」は多くの場合プラスチック製です。経年劣化により破損したり、滑りが悪くなったりすることがあります。特に古いタイプのランナーは、新しいタイプに比べて滑りが悪い傾向にあります。
木製レールの場合は塗装の剥がれ
木製の装飾レールの場合、ポールとリングランナーが擦れあうことでポールの塗装が剥げ、次第に滑りが悪くなってしまいます。
その他の原因
その他にも、タバコのヤニの付着や、レールの錆び、水分を含んだほこりの固着なども滑りを悪くする原因となります。
C型レールの滑り改善方法
マンションや一般住宅でよく見かける「C型レール」(シルバー色のひらべったいレール)の滑りが悪くなった場合の対処法をご紹介します。
ランナーの交換で驚くほど滑りが改善
カーテンの滑りが悪くなった場合、最も効果的な方法は「ランナー」(カーテンフックを掛ける部品)を交換することです。古いランナーは樹脂製が多いですが、新しいタイプではリング部分がステンレス製になっており、はるかに滑りが良くなります。
レール本体はそのままで、ランナーのみの交換ができますので、安価に済みます。カーテンのお取替え時やマンションにご入居の際には特におすすめです。
効果的な清掃方法
カーテンレールの滑りを改善するためには、まずは丁寧な清掃が基本です。
【必要な道具】
- 柔らかい布(2~3枚)
- モップ(ハンディタイプがおすすめ)
- 住居用洗剤または重曹水
- 歯ブラシ(細かい部分の清掃用)
【清掃手順】
- カーテンを外す
- モップで大きなほこりを拭き取る
- 洗剤や重曹水を吹きかけ、柔らかい布で拭き取る
- 細かい部分は歯ブラシで丁寧に清掃
- 最後に乾いた布で仕上げ拭き
レールの溝など細かい場所には、割り箸にキッチンペーパーや布を巻き付け、洗剤をつけて掃除すると効果的です。
潤滑剤の活用
清掃後は、市販のシリコンスプレーを塗布するとレールの滑りが格段に良くなります。ただし、「CRC-556等の油脂系潤滑剤は絶対に使用しないでください」という注意点もあります。油脂系はかえってほこりを寄せつけたり、シミの原因となる恐れがあります。シリコン系の潤滑剤を選びましょう。
木製装飾レールの滑り改善方法
オシャレな木製の装飾レールは見た目が美しいですが、使っているうちに滑りが悪くなることが多いです。
ロウソクの蝋(ろう)でツルツル滑りに
木製レールの滑りを改善する驚くほど簡単な方法として、「ロウソクの蝋(ろう)塗り」があります。ポールの上面のほこりを取り除いた後、ロウソクの蝋を塗ることで、ポールとリングランナーが接する部分に蝋の油分で滑らかさが与えられます。
この簡単なメンテナンスを行うだけで、思いのほか滑りが改善されるのです。年数が経つとどうしてもポールとリングランナーとの滑りが悪くなるものですが、このロウソク塗りで解決できることが多いです。
レールを回転させる裏技
意外な方法として、木製カーテンレールを180度回転させることで滑りが改善することがあります。使用し続けると上面が擦れて滑りが悪くなりますが、上下を逆にすることで未使用面を使用できるようになるため、見違えるほどスムーズになることがあります。
日常的なカーテンレールのメンテナンス方法
カーテンレールを長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスが大切です。
定期的な清掃のすすめ
日常的にカーテンレールを掃除するなら、カーテンを付けたまま埃を拭う程度でOKです。100円ショップやホームセンターなどで購入できる「ホコリ取り用のハンディモップ」が便利です。
パタパタとはたいてしまうと、カーテン自体に汚れが付いてしまうだけでなく、室内の空気汚染の原因にもなるため、なるべく汚れが移ってしまわないよう、そっと拭くのがポイントです。
効果的な清掃のタイミング
カーテンを洗濯するタイミングでカーテンレールも掃除すると効率的です。カーテンの洗濯頻度は使用環境や生地の素材にもよりますが、1年に3~4回程度が目安です。
また、週に1回の窓掃除の日にカーテンレールもチェックすると習慣化しやすいでしょう。
プロ直伝!滑りを良くする裏技
最後に、プロが実践している滑りを良くする裏技をご紹介します。
マグネットランナーの追加
片開きの窓の場合、マグネットランナーを追加すると、カーテンを閉めた時にピタッと止まるようになります。マンションの新築でもマグネットランナーが入っていない場合があるため、追加すると使い勝手が格段に良くなります。
レースだけ残して厚地のみ交換
節約する場合には、レースのカーテンランナーはそのままにして、厚地の方のカーテンランナーだけを替えるという方法もあります。一般的にレースのカーテンはあまり開け閉めしないため、不自由さを感じにくいでしょう。
まとめ:快適なカーテンライフのために
カーテンレールの滑りが悪いと日々のストレスになりますが、適切なメンテナンスで驚くほど改善できます。
- C型レールはランナーの交換や清掃、シリコンスプレーの塗布で改善
- 木製レールはロウソクの蝋塗りが効果的
- 定期的な清掃を習慣化する
- 滑りが極端に悪い場合は専門家に相談する
毎日使うカーテンだからこそ、ストレスなく使えるようにしておきたいものです。今回ご紹介したメンテナンス方法を試して、快適なカーテンライフを送りましょう。
参考情報:
ふとん屋の奮闘~下関市彦島
https://blog.suetsugufutonten.com/curtain/4364.html
窓周りまるごと清潔に カーテンレールのお手入れ方法
https://www.ordercurtain.co.jp/blog/18307/
カーテン開閉の滑りが悪い時に!対処方法や直し方
https://www.hanzam.net/blog/2015/09/05/curtainrail-2/
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